pipal 、pipal deux、両店舗で全てボトルはもちろんグラスでも販売いたしますので、お気軽にどうぞ!
せっかくなので、ボジョレーヌーヴォーの話を少し。
ボジョレーヌーヴォーは美味しくないから、という意見をたまに耳にします。
たしかに一時期の突出したブームのせいなのか、工業製品的な大量生産のヌーヴォーが出回ってしまい、その印象が残る方も多いと思います。
そういったボジョレーヌーヴォーは残念ながら美味しくありません。
でも本当はボジョレー地区のガメイで造られるワインはチャーミングで美味しい、素晴らしいモノがたくさんあります。
そして今年のテロワールを楽しむのにはボジョレーヌーヴォーはやっぱり最適なんです。(例えばボルドーの新酒なんかはほとんどが固くて渋くて飲めたモノではないので発表会も我々の様なプロの人間しか参加しません。寝かせた後の将来性とポテンシャルを想像しながら品評します。)
ボジョレーヌーヴォーは、ガメイという品種が若飲みに向いているのとマセラシオンカルボニックという独特の発酵のさせ方をしているので早くから美味しいワインが出来上がります。
しかしやっぱり若いワインではあるので、農作物である葡萄の味わいがダイレクトに関わってくるワインでもあります。
なので葡萄栽培を丁寧に、農薬も使わず健全な葡萄から造る自然派の生産者達のワインがボジョレーヌーヴォーには最高なんだと思います。
それから「毎年毎年今年は美味しいってマスコミが言ってるね(笑)」なんて話も良く耳にします。たしかによく聞きますね(笑)。
良い年、悪い年というのはもちろんありますが、それもその年の個性なので、例えば天候が悪く不健全で少ししか葡萄が取れなかったが故に生産者の努力によって凝縮度の高い美味しいワインができたから良い年です、なんて事もあったりして一概に良い悪いでは言えない話だったりもするんです、その年にはその年にしかない良いところがありますから。
で、今年に関しては天候が良かったので良い年です。天気が良ければ健康で健全な熟した葡萄がつくれますから。ストレートに良い年です!と言い切れる年ですね。こういう年は失敗しにくい、美味しいワインが造りやすい年です。
でもやっぱり生産者によって味わいは変わってきます。工業製品の様なワインもまだ沢山あります、良い年であっても造り方によってはあまり勧められない様なワインになってしまう事も大いにあります。
少し難しい事を長々と書いてしまいましたが、
今年もpipalでは信頼できる生産者のワインのみをご用意します。
健全な年の明るいワイン、難しい事は抜きにして楽しく飲みましょう!
皆様のお越しをお待ちしております。